雨紋小鉢

江戸中期に作られた
上手の小鉢です
外側だけでなく
内側にも雨紋を描き
さらには口辺だけ色をつけず
白く残すという繊細さ
見込みの四弁花が
七宝になっているのも珍しい
一カ所だけわずかに
ニューが入っていますが
この器の価値を
損なうものではありません

「雨紋」は非常に手がかか文様です
雨を表す線を型紙印判で刷って
その後 淡い「濃み」を施します
型紙を作るだけで
気が遠くなりそうな細かさです