龍紋三段重

勇壮な龍の姿を描いた蓋ものです
伊万里の場合、この手の段重の文様は
幾何学紋や駒紋が多いですから
龍紋というのは珍しいと思います
蓋のつまみは欠けていて
器の方にも小ホツが数カ所見られますが
龍好きの私にしてみれば
そのくらいのことは気にならないわけで(笑)
とくに龍の表情と
勇壮な姿が気に入っています

ジグザグの太い線と細い線を組み合わせたおもしろい図柄で
このようなジグザグ模様のことを「山登り紋」というそうです
直径が他ののぞき猪口よりも大きめなのが特徴です
時代的には江戸後期のものでしょう