Maker : ?
ウォルナット材で作られた手鏡で
アールヌーボーの本場Nancyから出てきたものです
ブロンズやシルバー、シルバープレートの手鏡は時折見かけますが
木製というのはかなり珍しいのではないかと思います
やどり木の彫刻が本当に素晴らしい!
写真左上に1カ所欠けがありますが
この手鏡の美しさは損なわれていません
オークションに出品されているのを見つけたとき
思わず息をのんでしまいました
売ってくださった業者さんは
「Ecole de Nancyの品ではないか」とおっしゃっていましたが
そう言われても納得できるだけのできです
Majorelleのテーブルや椅子と並べても存在感では負けていません
一見左右対称のように見えて微妙に非対称になっていることから考えて
1900年前後の作ではないかとにらんでいます
少なくともこれだけすっきりとした作風ですから、末期の作ではありません
表面が多少かさついている部分があったのですが
手入れをしたら見事によみがえってくれました
いたわればそれに応えてくれる・・・これぞ木の良さです
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