Other Countries' Maker's Marks

G. Bisschop, Lemaire et Cie
(ベルギー)
?-1923
1923年に社名をLemaire & de Vernisyに変更し、アールデコ期に人気を博したメーカー。その後1959年に再度社名を
Lemaire & Helboに変更し、1984年まで存続した。メーカーマークはセントポーリアの花
Carl M. Cohr
(デンマーク)
1860-1987
ジョージ・ジャンセン以前のデンマークで最も活躍した銀器工房のひとつ。このマークは1893年から1937年まで用いられたもの。
Peter Carl Faberge
(ロシア)
1842-1917
ロシアを代表するデザイナー。メーカー刻印の他、右にあるような鷲の紋章が一緒に押されている。現在のFabergeはPeter Carlの二人の息子たちが1989年に再興、後に宝石商Victor Mayerの所有となった会社。これとは別にPeter Carlの孫と曾孫が2003年にブティックを設立している。
Delheid Frères
(ベルギー)
1827-1980
ベルギーのブリュッセルにあった工房でWolfersに次ぐ知名度を誇った。シンボルマークは蛇の下に「D」。
A. Fleron
(デンマーク)
1893-1910
コペンハーゲンの銀器工房
Evald Nielsenが最初に弟子入りした工房として知られる。
Guldsmedsaktiebolaget
[GAB]

(スウェーデン)
1867-1961
アールヌーボー期のスウェーデンで最も活躍した銀器工房。1961年に他社に合併吸収されている。
Ivan Semenovich Gubkin
(ロシア)
1841- ?
Gubkinは1841年設立の宝石商で、1855年からは宮廷御用達商となっている。その設立者がI. S. Gubkin。彼は1908年まで銀器工房主をつとめいる。
Jezler & Cie.
(スイス)
1822 - Now
アールヌーボーからアールデコにかけてスイスで活躍した銀器工房で、現在でも代表的な工房として知られる。この工房の品にはスイスのホールマークが殆ど見られず、数字の「800」で純度を表している場合が多い。中にはその数字すら見られないものもある。
J. M. Van Kempen & Zonen
(オランダ)
1789-Now
アールヌーボー期のオランダで最も活躍した名工房。現在でもキッチンウェアメーカーRoyal Van Kempen & Begeerとして存在する。マークは「VK」の後に三日月。この工房のマークには「VKだけのもの」や「VKの下に三日月が配されているもの」など、いくつかパターンが見られる。
J. C. Klinkosch
(オーストリア)
1797-1972
アールヌーボーからアールデコにかけてオーストリアで最も活躍した工房。マークは「騎士の鎧」。アールデコの時代には「J.C.Klinkosch」「JCK」といったマークが用いられている。
Kurzer & Wolf
(オーストリア)
1904-1924
Jakob Hersch Kurzerによって1897年に設立された工房。1904年からGustav Wolfが参加し、Kurzer & Wolfとなった。1906年以前はゴールドジュエリーのみ扱い、これ以降はシルバーも製作している。
Josef Kurzweil
(オーストリア)
1974-1912 
オーストリア-ハンガリー時代の銀器メーカー
C. Lincke
(デンマーク)
1893-1937
コペンハーゲンに存在した銀器工房。詳細は不明。
Evald Nielsen
(デンマーク)
1910-1981
デンマークを代表する銀器・ジュエリーデザイナーの一人。A.Fleronに弟子入り後、1903年から2年間ドイツ、パリを放浪し、その後、まずジュエリーで成功。1918年には自身の銀器工房を設立している。このマークは1910年から使われているが、彼自身が工房を統括していたのは1948年まで。
Thorvald Marthinsen Sølvvarefabrikk
(ノルウェー)
1900-1925
1883年に設立されたノルウェーの銀器工房。このマークは1900年から1925年に使われたもの。
Wolfers Frères
(ベルギー)
1822-Now
ベルギーを代表する銀器工房。特注の品には「W」と「P」を重ねてデザイン化したマークを用いる。デザインを手がけたのは、ベルギーのみならずアールヌーボーを代表するデザイナー・彫刻家であるPhilippe Wolfers。銀器のデザインは、彫刻に専念する以前の1905年頃まで。
また、彼の息子であるMarcel Wolfersもアールデコ期に銀器のデザイナーとして大活躍をしている。

所持品でメーカーが判明しているものに限って載せてあります
コメントはわかる範囲内で書いてみました