American Silver Marks
Tiffany Marks
アールヌーボー期のアメリカの銀器は純度925の「スターリング・シルバー」で、通常は「Sterling」という刻印が押されています。ごく稀に「コイン・シルバー(純度800)」も見られます。
メーカーマークについては資料も出ていますし、手軽に調べるなら以下の2つのサイト(ただしすべて英語)が便利です
「http://www.silvercollecting.com/」「http://www.925-1000.com/」
上記のサイトでも若干説明が不足していますので、アールヌーボーからアールデコにかけて使われたTiffanyのDate Letterについて述べておきます。
一般的には以下の表の通りと考えられています。
M | Edward C. Moore | 1869 - 1891 |
T | Charles L. Tiffany | 1891 - 1902 |
C | Charles T. Cook | 1902 - 1907 |
m | John C. Moore | 1907 - 1947 |
ただし、これは以下の2つの説の間を取っているものです
Bruce Kamerling氏の説 Charles Carpenter氏の説
m | Edward C. Moore | 1869 - 1875 |
M | Edward C. Moore | 1876 - 1891 |
T | Charles L. Tiffany | 1891 - 1902 |
C | Charles T. Cook | 1902 - 1907 |
m | John C. Moore | 1907 - 1947 |
m | Edward C. Moore | early 1870's |
M | Edward C. Moore | 1869 - 1891 |
T | Charles L. Tiffany | 1891 - 1902 |
C | Charles T. Cook | 1902 - 1907 |
m | John C. Moore | 1907 - 1947 |
特に「m」に関してですが、Antique Collector's Clubから出版された『Tiffany Silver Flatware 1845-1905』が出版されるまでは、日本の文献で「m」がEdward C. Mooreにも使われるという記載は見あたりませんので、注意が必要です。パターン名、抜きの善し悪しなどから総合して判断する必要があります。