Butter Knife

Maker : James Deakin & Sons
Year : 1904

イギリスのアールヌーボーの品はフランスを無理して真似ていて
どこか間の抜けた感じがするものが多いのですが
中にはこんな美しいデザインの品もあります
洗練された美しさではフランスものに引けを取るかもしれませんが
素朴な優しさ、温かさにおいては勝る気がします
抜きも大変素晴らしく
葉脈が肉眼で確認出来るほどです
これはアールヌーボーのシルバーを集め始めたごく最初の頃に購入したもので
以来、10年以上バターナイフを探し続けているのですが
ほとんどがアメリカ製で私の好みに合わず
未だにこれ1本のみという状態です
一度だけ全く同じデザインのものに出会ったのですが
ホールマークが刃の表側に押されていて美観を損ねていたために
購入を断念しました