アメリカのオークションサイトで見つけた
『ロミオとジュリエット』のカフリンクスです
ホールマークはありませんが　おそらく14金でしょう
ジュリエットは以前購入したクラバット・ピンと同じ図柄です
年月を経てようやくロミオにめぐり逢いました（笑）

この作品は本当にバ・レリーフが見事です
特筆すべきは背景の工夫で
クラバット・ピンの時はわからなかったのですが
人物が浮き立つように微妙な凹凸が施されています
リンクスがダンベル型でなければ
フランス製で通用しそうなクオリティです

アールヌーボー期のアメリカン･ジュエリーにおいて
人物のモチーフはかなり大味か
こってりとデザイン化されたものがほとんどです
Krementzはかなり出来の良い品を製作していますが
それでも　フランス製に比して僅かに見劣りがします
このカフリンクスは無名の工房の品でありながら
こってりとデザイン化することなく
繊細でクラシカルな雰囲気をたたえており
他のアメリカン･ヌーボーのジュエリーとは一線を画しています