Coffee Spoons

Maker : Gorham Manufacturing Co.
Year : 1890's

皿の形からするとソルトスプーンの可能性もあるのですが
長さが11cmなので一応コーヒースプーンと判断しました
これだけ繊細なデザインでありながら厚みがあってずっしりと重く
非常に頑丈な作りになっています
19世紀までのGorhamの仕事はそれは素晴らしく、Tiffany以上に緻密で美しい細工です
このコーヒースプーンにもそれはよく表れていて、魚のうろこが肉眼でわかるほどです
けれども、ここまでのクオリティを維持したのは19世紀までで、
20世紀に入った途端に製品のクオリティがガクッと落ち、Tiffanyの後塵を拝することになります
実際、アールヌーボー後期の品物になるとデザインが大味な感じがしますし
作りも華奢になってしまいます

皿(表) 柄(表) 柄(裏) 皿(裏)